issue6

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地球は滅んだ。

正確に言うと、滅ぼされた。

ある日ふらりと現れた方舟によって。

最後の地球人が問う。

「何故、我々は滅ぶ必要があったのか。こんなにも美しい星なのに。」

彼は背を向けて言う。

「そんな時代もあった。」

「しかしそれはもう昔の話だ。」

宇宙人の指はたしかに、5本あった。

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