issue37

私は今本を読んでいる

線の繋がっていないへっどほんを耳に

電波で繋がっているすまーとほんをポッケに

音楽は何処かからやって来て

どうにかして耳元へやって来ている

子供達は魚が切り身で泳いでいて

とりにくがどんな羽とくちばしを持っていたかを知らない

出されたものをそのまま食すような大人

にはなりたくないものだが

大人を見て育つ子供の背中を見るまだ実体なき子供たち

大人の背中は意外と小さいものなのだ

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