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    Story6  来月急遽異動が決まった。他の人員にかなり動きがあり、自分もその波に押されるようにしてどこかへ流…

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    Story5-1 「そろそろ着くよ」低い声が背中にぶつかる気配がして、深く沈んでいた意識が引き上げられる。軋む…

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    Story4 穴があいている。 言葉を口から出してみる。 床に穴があいている。 こぶし大ぐらいのその穴は、部屋…

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    story3  早咲きの桜たちも散り、群がる大衆も散り始める頃。闇夜に息を潜める木々に、歪な丸い影がおぼろげに…

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    story2 教室を抜け出す。 理由はいつも通り、仮病。先生の半ば諦めと呆れが混じった返事と、何人かが笑い混じ…

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    story1 「おやすみなさいませ」  最後の言葉をかけるが、返事はなかった。スイッチを入れると低く唸るような…