issues

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    首を前後に揺らす姿はコマ送りのよう 黒い地面に落ちる熟れすぎた果実をついばむ上で 青空に伸びる黒い節々にとまる…

  • issue43

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    人から人へとつなぐ 一期一会で次はないかもだけど 顔は合わせなくとも人がつないでくれる 街の人になるとはこうい…

  • issue42

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    列車は乗せていく。人や、物。空気。目に見えない想い。思い。早いにこしたことはないが、どうも早く点から点へと動い…

  • issue41

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    内からみたらしさと、外からみたらしさと言うのは往々にして乖離するものであって。それは人であっても街であっても同…

  • issue40

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    日常なんてものはなく 珈琲のかおり 頁をめくる指先 心の中で文字をとなえる 耳に届く無音のおと 刻刻とゆらぐ光…

  • issue39

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    言葉の限界を知る 言葉の限界を知った今を生きる哲学者は 詩人となる 同じ言語を扱うにせよ 重みを知る一言と何も…

  • issue38

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    視線を感じる 首のない亡霊 衣服の抜け殻 いない人びと 今をわたしは

  • issue37

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    私は今本を読んでいる 線の繋がっていないへっどほんを耳に 電波で繋がっているすまーとほんをポッケに 音楽は何処…

  • issue36

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    能面は左右で非対称となっていて、付けた際の右側は人間性、左側は神仏性を表すという。そして生物学では右脳が感情の…

  • issue35

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    花束を胸に抱いて寝ることの なんて幸せなことか 別れの言葉でなく 感謝の手向に 私とあなたに